1月25日 尾道にて

新年早々、あっち行ったりこっち行ったりしております!
中旬に台湾遊びに行って、その1週間後には再び広島へ。かなり慌ただしい2014年1月。台湾の事はまた改めて書くとして、今回は尾道・福山の旅レポです。

メインは、ヒカルさんの福山鞆の津ミュージアムでの展示「山下陽光のアトム書房調査とミョウガの空き箱がiphoneケースになる展覧会」&坂口恭平さんとのトークショー。都合よく前日の25日には坂口さんの映画「モバイルハウスのつくり方」が尾道で公開、舞台挨拶もあるというので、それも予定にプラス。さらに26日は尾道浄泉寺でヲルガン座フェス開催。せっかくだからこれも少し行きたいよね。という事で、かなり盛り沢山な旅になりました。

尾道は坂と路地と寺だらけの観光地なんだけど、古民家が沢山残ってて、その空いてる物件を使ってなんかしよう!という「空き家再生プロジェクト」というのをやっていたり、アーティストを呼んで空き家で創作・展示してもらう活動「AIR ONOMICHI」があったりと、独自の盛り上がりを見せてる場所。その雰囲気づくりがどこに行っても共通していて、「尾道らしさ」という価値観を行政も含め皆が大切にしていて、若い人ものびのびそれに参加しているという、なんだかとてもいい感じな町なんである。町づくりモデルとしてはかなり完成されたものを感じるが、逆に言えばそこから「はみ出したもの」はあまりない印象。こうなってくるとゲスさ満開の風俗とかなんの面白みのないチェーン店が並ぶとかなり目立ちそうだし、肩身の狭い思いをしそうで面白い。
いつか尾道に住みたいな〜と思いつつも、きっとここは居心地が良すぎるから今はまだ・・・と躊躇してしまうひねくれ者。でも生活の拠点にするには家賃も安いしきっと最高なので、尾道移住、オススメです。現に震災後、移住してきた人が色々面白いスペースを作ったりしているみたい。
空き家再生プロジェクトの拠点、三軒アパートメントは、いくつかの空き家をまたがってカフェや雑貨屋、陶芸教室、卓球場、漫画喫茶、ギャラリーなどを兼ね備えた複合スペース。
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着くなり、おしるこを振る舞われ、ほっこりして一気にこの場所が好きになってしまった。
卓球が出来る天狗プレイ場。30分300円(中学生以下は100円)でプレイできるそうだ。
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隣には漫画喫茶。テーブルにはAKBドンジャラが置いてあるが、せっかくなら麻雀にして暇人が夜な夜な集まる光景も見てみたい。
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押し入れを使ったロフトもある。
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2階のギャラリー。吹き抜けになってて下の卓球場が見える。柵も廃材を巧く使ってて、やっぱりとても完成度が高い。
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壁にはワークショップで描かれたらしい漫画の模写が沢山飾ってあって、小学生が描いた「ドラえもん」がまたいい感じなんだ。
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三軒アパートメントを出て、今度は昔から尾道にあるレコード屋れいこう堂へ。
レコード屋、と書いたが実際はちょっと違う。なんて言ったらいいのかな、と思ったらインフォショップという便利な言葉があった!そうそう、言うなればそういう感じ。店先は掲示板と化してるし、太陽光パネルがバーン!と置いてある。
中に入ると店主の信恵さんが尾道で作ってる農作物がずらりと並んでいる。
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CDコーナーも農作業や生活の道具に囲まれていて、店内のBGMはソウルフラワーユニオン中川さんが歌う「平和に生きる権利」。おいっメッセージしかないじゃないか!
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奥の畳の小上がりに信恵さんがちょこんと座っていて、世の中の変化、生活の変化について話してくれた。
これは友達から聞いたんだけど、信恵さんは震災以降自分の生活を顧みず東北の復興支援をしているそうで、尾道にはそんな信恵さんの生活を支える為に、「勝手にれいこう堂応援プロジェクト」というのがあり、カレンダーなどのグッズを販売してその収益をれいこう堂に寄付しているそう。つまり寄付しまくってる人に寄付をしている。これはすごい!!いかにれいこう堂が愛されてるか分かるし、皆が気持ちいい経済がそこにはある。やっぱり尾道、半端ねぇ。

夕方になり、シネマ尾道という町唯一の映画館で「モバイルハウスのつくり方」鑑賞。満員御礼!シネマ尾道でこんな事は滅多にないそうだ。
映画は、出来上がったモバイルハウスをえっちらおっちら移動させてるシーンが、新鮮で良かった。今まで当たり前と思ってた事が実はそうではないかもよ?という坂口さんの問いかけが聞こえてくるようだった。だって「家が動いてる」んだもの。脳にこびりついた古びた膜がまたひとつ、はらりと剥がれてく。
上映後の舞台挨拶も、質問に対する答えの中でまた新たな疑問が生まれ、どんどん別次元(でもつながってる)へと連れていかれる感じで面白かったな。翌日のヒカルさんとのトークを聞いた今となっては、準備運動的に聞いておいて良かったなと思う。

夜は「みち草」という飲み屋へ。ここの店主、勝手に「さりげなくおじさん」と命名しますが、話術が半端ないので、是非行ってほしいです。坂口さんのトークで得た深い思考がすべて吹き飛びました。

最後はおなじみのバー「Yes。」で締める。
みち草→Yes。まったく同じコースを一ヶ月前にもやってる私は、やっぱりいつか尾道に住んでいる気がする。
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by nicolaus_92 | 2014-01-27 19:41