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ヒカランさんに誘われて、東京、神奈川のフィールドワーク!
行って参りました〜!まずは蒲田!
街ブラ系番組で庶民的な雰囲気を見て、気になってた街。
駅近くにきれーな大学やら高層マンションなんかもあるけど、ふと反対側を見ると年季の入った商店街。レトロってほど昔でもない懐かしい感じ、神戸の新開地辺りにちょっと似てるような。
新しい店もどんどん出来るし、昔からある店も頑張ってるし、廃れていく店は廃れていく。そういうのが取り繕うことなく、混在している感じがした。
いい酒場がありそうな匂いを感じつつ、迷いに迷って目に止まった中華食堂に飛び込み、がっつり肉野菜炒め定食をいただいた。チャージ完了、駅へ向かうと、自衛隊に入ろうキャンペーンやってたので、興味のあるフリして記念撮影!
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蒲田、今度は夕方あたりから飲みに来たいですね〜。

次に向かったのは子安。中国っぽくシーアンと呼びたくなりますが、こやすです。ヒカルさんが高速バスから見たという、川沿いに並ぶバラック集落を探すも、人っこ一人歩いてない工業地帯に迷いこんでしまい、危うく4人揃って行き倒れるとこだった!コンビニやマクドナルドを見てあんなに感動出来るもんなんですね。

で、なんとか発見しました。新子安〜子安の高架下の川沿いにズラリと並ぶバラック集落!
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所狭しと並んだバラック家屋が川にせり出し、さらには船へと続いている。
子供たちが川の上に建つテラスで、火薬遊びに興じている。
なんなんだこの自由度の高さは!
内と外、家と家の境い目が曖昧で、なんか許されてる感じがすごい!

トタンの色は緑や水色が多い。
セルフビルドっぽい付け足し加減がたまりません。
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VIP席もある!
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道路側からの、隙間をぬって川へと続く道。ちょっとジブリっぽいワクワク感。
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道路から川縁までの距離は車一台分位しかないハズなのに、この空間の奥へのつながり方!
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なんでここにこんな集落が残されているのかよく分からない。大切に残そうという意識も感じないし、行政側の対応とか気になることも多いけど、もしかすると「なんかよくわかんないけど、ここはオッケー。」という暗黙の空気があるのかも。ヒカルさんがアトム書房の話をする時必ず例に挙げる、中野ブロードウェー内でジュース転売してるおばあちゃんみたいに。
そう考えると、どんどん窮屈になりそうな今の世の中で、どう生きるかのヒントがある?かも!
いやー、なかなか衝撃的な場所でした!

さて、一行はもうヘトヘトですよ。
ゴールの綱島温泉でザブンすることをひたすらイメージしながら移動。

ビールやおつまみ買い込んで、じいちゃんばあちゃんらの社交場へ!
いよっ!相変わらず天国だね!
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温泉入ってまた飲んで、やっぱりまた酔っ払いスイッチ入ってしもうた。。

帰りの電車の記憶、あまりないんだけど、一緒にいたヒカランダダ様、ご迷惑をおかけしました(一応謝っておこう)。

大人の日帰り修学旅行!
めいっぱい疲れて、楽しかったー!
また行きたいな!!
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by nicolaus_92 | 2013-07-30 00:30 | おすすめ
先日、渋谷パルコのロゴスギャラリーで、「しょうぶ学園の手仕事展」を見て来た。しょうぶ学園は、鹿児島市吉野町にある知的障害者のくらしを支える支援センター。ギャラリーには、そこで生み出された、シャツや鞄、陶小物や木の器などが展示・販売されていた。

実は、しょうぶ学園にはGWの鹿児島旅行で訪れていた。入居ができる施設があり、ものづくりの工房がいくつもあり、ギャラリーが二つあり、作ったものたちを売るショップがあり、パン屋や蕎麦屋などの店舗もあり、その充実ぶりに心底驚き感動したのだが、鹿児島前半はあまり余裕もなくツイートする事さえしなかった。そのまま、タイミングを逃し、言葉に残すこともなく日々が過ぎていたところで、今回の展示の事を知った。
ああ!あの時見た風景とつながる事ができる!それだけで充分行く価値があった。

ギャラリーに飾られた丸い刺繍が施されたシャツは、しょうぶ学園のギャラリーでもひとつ見たのを思い出した。太い持ち手を交差させて使うシンプルな手提げ袋は、しょうぶ学園へ連れて行ってくれた叔母が持っていた。可愛い陶のバッチや置物。しょうぶ学園のショップでは陶のボタンを買ったけど、未だ棚に収めたままだった。書籍化された、黒板にチョークで書かれた日記は、ル・カリヨンというパン屋さんの前にあって、読むと思わず笑顔になった。

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今更かなぁとも思ったけど、自分の見たものが蘇ってきたのが嬉しかったので、載せてみました。
緑が多く、工房も木工や染色、陶芸など種類によっていくつかあって佇まいも良い。(休日だったので工房は閉まっていてすごく残念!)ギャラリーやショップの入った建物もお洒落だし、園内の至るところに作品が飾られていて楽しい刺激がいっぱい。入居者の食堂がガラス張りになってて開放感も抜群。
ここで暮らし、ものをつくり、働くことができる。アウトサイダーアートを見るのは、意図を越えたところにある情熱や、計算のない生々しい力を感じ、大好きなんだけど、そういうジャンルで括れない個人を越えた力、豊かさがこの場所にはあったと思う。行けて本当に良かった。
蕎麦もパンも美味しいし、鹿児島行く事があればかなりおすすめのスポットです。霧島アートの森に行くより何倍もね!!



で、せっかく鹿児島へ行ったなら、やっぱり温泉ははずせませんよね〜。
今回も数えきれない位入ったけど、その中で一番良かった温泉をついでに紹介しときます。
鹿児島市街から車で10分位のところの、城山という住宅街の中にさりげなくある湯乃山温泉!
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ここが良いのは、普通の入浴料で個室温泉に入れるところ。
もちろん共同浴場もあるんだけど、一人でゆっくり、家族でわいわい、気兼ねなく楽しむ事ができるのはかなり魅力。
脱衣所の奥には、、
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光降り注ぐ、タイル貼りの寂れた浴室!湯もとろっとしててかなり良かった。
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個室風呂が並ぶ中庭には素敵な休憩所が。
風呂上がりにここで無人販売のビールを飲む。ハイ最高!
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横に目をやるとこの生活感、たまりませんね。
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んねー。
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鹿児島、他にも色々行ったんですが、また思い出す事があれば、書いてみようと思いまーす!
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by nicolaus_92 | 2013-06-27 23:04 | おすすめ
先日、府中市美術館で現在開催中の「石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行」という展覧会に行ってきました。
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石子順造さんは1960年代の美術評論家。その評論家の視点を通じて1960年代~1970年代の日本の文化を見直す、というユニークな展覧会です。
批評対象となったものは、いわゆる「美術」のみならず、マンガや、街にあふれる大衆デザイン(例えば土産のペナント、食品サンプル、銭湯の背景画など)にまで多岐にわたるらしく、今回の展示も「美術」「マンガ」「キッチュ」の三つに分かれて構成されていました。

展示の目玉はなんといっても、つげ義春「ねじ式」の全原画!ガラス越しですが、大ゴマで表れる精密な描写や細かなペンの動きが生々しく伝わってぞくぞくしました。あと、林静一のアニメーション!かっこよかったー。レトロなテレビで映してるのがまたいい。マンガのコーナーには当時の名作マンガが沢山置かれていて自由に読めるようになっているので、時間に余裕を持って行くのがおすすめです。「キッチュ」コーナーでは写真撮影もOK。ここに展示されているような街にあふれるデザインを改めて眺めると、何故このようなデザインが定着しているのか不思議に思えてくるし、普段は全く気にとめないのに面白おかしいものにも見えてきます。「モナリザ」や「紙幣」をデザインに取り入れたもの、銭湯の背景に描かれる富士山、賞状やトロフィーのデザイン、婦人雑誌の表紙、これらが通俗的なものとして広く受け入れられている所以ってなんだろう。いわゆる「美術」には非日常的なものが多いけど、こういう日常の中にも共通のイメージや美的感覚があるはずで。果ては「いい石」なんて曖昧なものにも、なんとなく共通のイメージがある不思議。そんなことをぐるぐる考えながら、石子順造的世界を堪能させてもらいました。かなり、面白い展覧会だったと思います。
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で、今回紹介したいのはこの展示だけではないのです。
市民ギャラリーで開催されていた、『府中市立小中学校 連合図工美術展覧会』
都築響一さんのメルマガで「面白そう」と触れられていたので覗いてみると…。
これがまた、かーなーり、楽しかったのです!

あ~自分も昔この課題やったなぁと懐かしむ定番の題材、自分で作ってみたくなるような題材、先生の工夫が感じられて感心しちゃうような題材、とっても多種多彩。
美術教育に携わっている人にとっては、色んな題材・指導法が見えて勉強になるし、所狭しと並べられた作品の中には、思わず足を止めてしまう傑作も数多く、気になるものはつい写真まで撮ってしまいました。ということでちょっと紹介~。


石子順造的世界で食品サンプルたっぷり見た後だから思わず目に止まった作品。
身近にあるもんを形にすんのは面白いよね~。
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色々くっつけて最後に全部銀色にしたところがこの題材のポイント!
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雑誌をコラージュしたものをさらにドライポイント(銅版画)で表現するという作品。
ただコラージュするより面白いし、ドライポイントを自由にさせるより簡単にシュール感が出せる!
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ポスターの課題は定番だけど、たまに適当に描いたっぽいのにそれが味になる作品がある。
「人は自分で固められない」というコピーがつけられています。
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これはかなり素材の使い方が達者!うまい。
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視点が混在してて面白い!下側は平行で見てて、上側は高いところを見てて、真ん中は俯瞰!どういう題材だったのか詳細が気になる作品。
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色は金、銀、黒。素材は新聞紙やダンボール。限定したからこそ出るこの雰囲気。
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新聞紙に描く、という単純な題材だけど、白い紙より面白い風合いです。
なぜか全部カブ価のページだった。でも描かれてるのは大根。
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お~、いい食べっぷり!!
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定番の、面白みのない題材も沢山あったけど、発想次第で面白い作品になるよってことを伝えれてるような題材も沢山あった。技術ばかりを追求するような題材で、美術嫌いを増やすよりは、苦手意識を持ってる子にも発想でどうとでもなる楽しさを伝えれた方がいいもんね。
「美術」に対する既成概念をくつがえす。美術教育の醍醐味はそこにあるべきなんじゃないかと思います。

この展覧会見て、もう一度美術講師をやってみたい気になったり。。ならなかったり。。。

この連合図工美術展覧会は2月19日(日)まで!
石子順造的世界は2月26日まで!
興味のある方はお見逃しなく!
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by nicolaus_92 | 2012-02-13 22:27 | おすすめ
先週の木曜日。
高円寺なんとかバーに、広島の東琢磨さんがいらっしゃいました!
もちろん!フードジョッキーとして!

「フードジョッキーその理論と実践」という本でその存在を知り、感銘を受けていた私にとってこれは願ってもいないタイミング!
というのも、その数日前に野方のこたか商店さんから、10月29日に何かイベントしませんか?という話があり、ふと浮かんだのが鍋パーティーだった。正直やりたい事がそれ位しか浮かばなかった私もどうかと思うけど、頭の片隅にはフードジョッキーの姿があった。(フードジョッキーとは何ぞや?の人は昔のブログ参照
これはもう広島フードジョッキーの活動をパクッて野方FJパーティーやっちゃいますか?!

なんて考えてた時の、東さん来なんとかバーなんですよ!しかも次の日偶然有休取ってるし!神のお導きとしか思えない!これはもう絶対行くしかない!!

ということで、人見知り覚悟でなんとかバーへ。
とりあえず東さんに本を読んで感動して来たことを話し、広島出身と言うと、「それならば」といきなり鯛にゅうめんを作ってくれた!優しい鯛の出汁に緊張がほぐれる。皆で分け合って食べると「美味しいね」と自然に会話が生まれる。そして隣の人が食べてる他のメニューを見て「それも美味しそうですね!」「美味しいですよ!あ、良かったらどうぞ」「いやいやそうですか?どうもすみません。あ、良かったら私のも」なんておすそ分けタイムもあったりして、人見知りの心配をよそにすっかり馴染んでしまっていた。いや~食べ物の力って偉大だ!
その後は、鯛メシを皆であっという間にかっ食らい、スペアリブと野菜たっぷり煮込みがトマト味に変化し、いきなり塩加減ばっちりなローストチキンが登場し、深夜の絶妙なタイミングでスパムのふわふわ卵添えがスッと出され…。そして最後はすべての要素が溶け合ったカレー!こんなのもう、美味しいに決まってるでしょ!そしてふと思い出したように、最後の最後にお好み焼きを焼いたのは明け方も近い深夜3時過ぎ。ジャンルを越えためくるめくディナーだった!

そして翌日のなんとかバーも偶然空いてて東さんが担当することに。そして偶然有休取ってた私もお手伝いをすることに!すごいすごいこの展開!
皆のリクエストにより、2日目は中華!

翌金曜日。東さんが中華のメニューをホワイトボードに書いていく。
炒飯、麻婆豆腐、麻婆茄子、ホイコーロー、レバニラ炒め、豚肉とトマトの卵炒め。
なんとかバーではあまりないメニューの多さ!テーマは「国道沿いのドライブイン!」。
スペアリブのスープ、チャーシューや麻婆の元を作って下ごしらえも完了し、忙しくならないうちに早速ゴハンをいただく。いきなりメニューにない、ひき肉チャーシューセロリの3色丼とスープをオーダー。こってりな丼にあっさりスープがむちゃくちゃ合う。やばいうまい!ビールも美味い!
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前半は思った以上に客の入りものんびりしていて、どうなる事かと心配したけど、さすがは花金。12時回った辺りから続々入り始め、ゴハンのオーダーもどんどん入った。東さんは一人前の量をサービスしまくるので、米は結局5合を3回も炊いた。料理しまくる東さん。接客にテンパる私。食材がなくなって料理がストップした時にはちょっとホッとした。
トリはしっかり味の染みた特製チャーシューラスト1個の回し食べ。これにて終了!と思ったら、、前日に漬けた子茄子の存在をすっかり忘れていた!もはや商売などそっちのけで、居る人皆にどんどん振る舞う東さん。美味しいものは共有するとさらに美味しいのだな。いい塩梅に漬かったかわいい子茄子ちゃんはこの日のエンディングにぴったりだった。

食べ物がなくなってからもダラダラと酒飲み、結局帰ったのは明け方5時頃。
真近で見て、感じたフードジョッキーの技と心意気には本当に感動した。
29日こたか商店でのイベントをFJパーティーにしよう!という決心もついた。
私には東さんのような経験も深い知識もないので、とりあえず今は真似しかできないけど、きっとその場であーだこーだ言いながらやるのが楽しいんだと思う。「食べること」には、皆何かしらの思い出や手癖や思想を持ってるハズだから。

ということで。
10月29日(土)、こたか商店にてFJパーティーするので是非!遊びに来てください!

「ニコラウス92のフードジョッキーデビュー戦~広島デルタポップの夜~」
広島発フードジョッキーの活動に感銘を受けたニコラウス92によるトーク&ゴハン会。書籍「フードジョッキーその理論と実践」と広島ならではの食について軽く紹介します!
ゴハンメニューは「明かしえぬ共同体煮込み」&「広島イカ天炒め」他。
19時スタート。参加無料!どうぞよろしく!
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by nicolaus_92 | 2011-10-04 00:52 | おすすめ
1ヶ月前に、東京国立近代美術館でやっている「パウルクレーおわらないアトリエ展」に行ってきました。

パウルクレーは私が一番最初に好きになった画家。
絵に出会った当時の気持ちに浸ってやろうと喜び勇んで行きましたが、会場がめちゃ混んでて、久々に並びながら鑑賞したんでなんか疲れました。でも言わずもがなクレーの絵はやはり良い。結構アヴァンギャルドな絵なのにこんなに好きな人がいるんだーと感心したりもして(上から目線)。
いくつかの展示テーマに分かれている中で、「“特別クラス”の作品たち」てのがあって、それがめちゃくちゃ良かったんだけどそれもそのはず。クレーが自分の作品を分類、整理する際に、自ら“特別クラス”として手元に残しておいたものなんだそうで、そんな作家自らのお気に入りをまとめて観れるってのは贅沢だな、と思いました。

結構理論派で実験的な絵が多いクレーさん。風貌もなかなかカッコイイし目つきも鋭いわりに、かわいらしい「天使」を沢山描いてるんです。こどものラクガキみたいなドローイングで、私はなんかこの天使シリーズがクレーのイメージと微妙に合わないんですよね。異質というか。すごく好きなんだけど、何か裏があんじゃねーか、計算でこどものような純真さを演じてねーか、と勝手に疑ってみたり。。
今回は図録を買う代わりにこの天使シリーズに谷川俊太郎さんが詩をつけた「クレーの天使」という詩集を買ってみました。天使が怒ったり、疑ったり、調子のったり、すっとぼけたりしていて、とてもほほえましいです。

思えば高校生の時、「クレーの天使」の前作「クレーの絵本」に出会い、絵と作品のタイトルと谷川さんの詩が見事に共鳴しているのに感動したのが、好きになったきっかけでした。
大学四年の教育実習の時、最初の自己紹介でこの「クレーの絵本」からひとつの詩を取り出して読んだこともあるほどです。
本の表紙にもなっている「黄金の魚」という絵につけられた詩です。
食物連鎖についての詩で、最後に結ばれる

しあわせはふしあわせをやしないとして
はなひらく
どんなよろこびのふかいうみにも
ひとつぶのなみだが
とけていないということはない

という言葉に高校生だった当時とても共感したのを思い出し、若々しい生徒たちに教えてあげたくなったんでしょう。
サラっとやりたかったのに、そん時の指導教官が変な熱血漢を発揮して「朗読の練習をしよう!」と言い出し、授業のある日の朝、超ダメ出しされながら練習したことを思い出します。授業の練習をしたかった私は、そんな提案をしたことを心から後悔しました。
その教官が「もっと感情こめないと伝わらないよ!」とか偉そうなことを言うわりに、自分の美術の授業は笑えるくらい荒れてて、何のお手本にもならないもんだから余計むかつきました。
教官の授業は、作業中廊下にイス出して寝てる生徒とか、窓から飛んで入ってくる生徒とかいて、とてもカオスティックでした。進学校だったのでその光景には少々目を疑いましたが、高校生なんて無法地帯が許される状況になればこんなもんか、とも思います(許してるわけではないですが)。
生徒に指導教官は誰?と聞かれて答えると、「かわいそう~」と同情までされました。私も当時は「はずれクジを引いた」と自分に同情していましたが、今思うと面白い先生だったな、とも思います。
指導案に「ユーモアな作品をつくることを目的に・・・」とか云々書いた私に、「ユーモア」とは具体的にどういう事なのか、どんなものを指すのか、という疑問を投げかけ何時間も議論したがる先生でした。授業の方法は全く教えてもらえなかったけど、「物事をつきつめて考えることの大切さ」を学んだと言えなくもありません。(超めんどくさかったけど!)
背が低く常にサスペンダーだったので生徒に「マリオ」と呼ばれ親しまれていたあの先生は、今も元気にやっているだろうか。


先生、結局私は今も適当なことしか言えませんが、「ユーモア」はクレーの絵にこそ溢れていると思います。


展覧会は今月末まで絶賛開催中!
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by nicolaus_92 | 2011-07-23 18:51 | おすすめ
去年の10月から通っていた講座「久里洋二的アニメーションのつくり方」が先週終わった。
ちゃんとした完成形ではないけれど、なんとか通しで観れるものを提出することができた。
先生も「初めてのアニメーション出来たね。おめでとう!!」と優しい言葉をかけてくれた。感涙。
実際は7匹登場するはずの雀は4匹しか出せなかったし、音も付け焼刃。タイトルもまだつけてないので、ちゃんと完成させてYouTubeにアップしたりしたいな~。
したら観てね。

アニメーション制作がひと段落したから、平日の夜や休日がスカスカしてしまった感があったけど、のんびり本を読んだり料理したり、そういう時間も大切ですよね。そうしてみて今の自分の部屋の居心地の良さを感じたり、近くの美味しいから揚げ専門店を発見したりできる。

昨日は面白そうなイベント見つけたので表参道の青山ブックセンター本店まで行ってきた。
「東京をフィールドワークする」
石川初×大竹昭子×都築響一トークショー

大竹さんが司会を務め、「東京」を地形という外側の部分と人間の営みという内側の部分に迫るトークイベントで、私の大好きな都築響一さんはもちろん内側担当。大竹さんの言葉を借りると「ドアをノックする役」。うまいこと言うなぁ。
石川初さんは「GPSを片手に街を歩き回る地上絵師」と紹介されている通り、自分が移動した軌跡を地図上に線として描いていて、その地形図のかっこ良さといったらなかった。このラインが欲しいから、という理由で用もないのに移動することもあるらしい。そういう無用の情熱ってほんと素敵だと思う。
他にも東京の地形図を様々な角度から収集していて、中でも面白かったのは水道管をたどった地図。
キレイな水を運ぶ上水道と、汚れた水が流れる下水道では通る場所が違う。上水道は人口分布に沿って満遍なく網の目のように通っているのに対して、下水道は元々の地形に沿って流れているという。最初にみせてもらった東京の山と谷だらけの地形図に沿って、ちょうど谷の部分を縫うように下水道が流れているのが見てとれた。まるで脳みその皺のよう。
石川さんの言葉を借りると「上水道が理性によって成り立っているとすれば下水道は野生。しかもその変換が水道の蛇口から出て排水口に入るわずか30cmの間におきている」のだと。
地形図という事実に基づいて出来たものからそんな発想するとは、なんて面白い人なんだ!と感動した。
そんな外側の部分からいよいよ内側へ。
トークテーマは「東京の右半分」。
右半分、というのはつまり東京の東側なんだけど、私にとっては未だ一度も行ったことない未知の場所。
都築さん曰く、昔は刑務所などのネガティブな施設が池袋や渋谷にもあったらしい。
それが政府やデベロッパーの手により開拓されたことで、ネガティブな施設は東へ追いやられ、池袋にはサンシャインが建つ、という構造。
聞くところによると足立区は犯罪率が23区内でもトップらしい。これはとても意外だった。新宿とか渋谷とか大都会じゃないんだね。
そんな人々に注目されていないようなところは地価が安い。そのために必然的に集まってくる人がいて、そういう人にとって必要なお店や施設が出来ていき、自然とコミュニティーが形成される。そういうものに興味がある、と都築さんは言っていた。「いつだって貧乏人が新しいものをつくるんだ」とも。
中央線でいうと、高円寺なんかは云わずと知れた貧乏人に優しい街で安いアパートなんかも探せばあるし面白い店もあるけど、今となってはミュージシャンやサブカル好きな若者にとっての高円寺ブランドみたいなものもあるのは否めない。そんなのよりもっともっと、必然的で土着的で濃ゆ~いものが東京の右半分にはあるのかも…と期待が膨らんだ。

あと興味深かったのは歴史的には東京の東側の方が長いのに、徐々に西へと開発の手が進む、という構造が全世界的に起こっている、という話。なんでなんだろう。
東京で言うと東から西に標高も高くなっているから、上に立って見下ろしたい、みたいな心理が働くのかもしれない、とも言っていた。なんだか黒澤明の「天国と地獄」の構図そのままだ。

この日都築さんが紹介するコアスポットの中には、浅草、上野のふんどしスナック(!?)、綾瀬のパンダの剥製がいるラーメンロッジ、墨田区にある、関東大震災や東京大空襲で亡くなった人を慰霊している東京都慰霊堂などがあった。他にも東京右半分を紹介した記事がなんとWebちくまにてたっぷり読める!これはありがたい。
ちらっと話に出た、飲み好きに熱いという立石には是非行ってみたい。立石の立ち呑みツアーというイベントもあるみたい。
あとミャンマー人が多いという高田馬場にあるミャンマー料理屋キッチンマリカも都築さんイチオシとのことなので是非行きたい。
石川さんのスリバチ学会ブログで知った大井町の高架下建築も面白そう。

わー。あれやこれやと書いてたら長い日記になっちまった。

東京をフィールドワークする。

なんだか楽しくなってきましたぞ。
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by nicolaus_92 | 2011-04-03 23:47 | おすすめ
昨年末に行った尾道の、なんてこたーない写真の数々です。
広島オススメの観光地を聞かれた場合、ベスト3に入る素敵な町です。
空き家の再生により、お洒落で怪しいおもしろ空間も沢山できたし、まったり一日中楽しめます。

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1月23日は尾道光明寺會館にてヲルガン座のフェスがあるそうで!

ここって、裏手がお墓という最高の立地が目印のAIR CAFEのことですかね。
確かにいいスペースだったな。上の写真でいうと、ピアノの写真と畳の部屋の写真がそう。

あー行きて。
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by nicolaus_92 | 2011-01-16 21:34 | おすすめ
目にしたものを面白いと思うかどうか。

表現する者に対して、自分はそれに、のるか。そるか。

何かが芸術になるときってそんなとき。


福住廉さんという美術評論家が、素人が落語をするイベントでそんなことを言っていて、痛く感動した。
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by nicolaus_92 | 2010-12-19 17:52 | おすすめ
本日は、新宿のシアターモリエールにて、ソクラテスの熱弁というイベントに行って来ました!
芸人のサンキュータツオ、マキタスポーツ主催のトークイベントです。他にも山下陽光さん、AR3兄弟の長男が出演。これで投げ銭なら行かないわけにはいかない。
そういう人が沢山いたんでしょうね。月曜なのに、宣伝期間10日しかなかったのに、会場はしっかり満員でした。

最初に言いますが、もうめちゃくちゃ楽しかったです!!!
2010のイベントベスト3に入るかもってくらい!
だから記憶を留めるためにも書いておきます。

まずは、マキタスポーツ!
さるはげロックフェスで一度観ておもっくそ笑ったので、これはもう期待大。
今回は、ヒットソングの法則を解き明かす、というもので、ヒットソングによく使われるコード進行、歌詞、構造についてちょいちょい笑いをとりながら解説し、最後に結婚10周年を記念するヒットソング希望の自作曲を披露、という内容でした。
日本の今のヒットソングの構造をパロディ化して、そのありがちな感じを共有する面白さ。マキタさん曰く、歌詞に「ツバサ」と「サクラ」と「トビラ」が入ってればなんとかなるらしい。他の楽曲モノマネもそうだけどマキタさんのあるあるネタは玄人好みな気がします。最後には見事な(形式としての)ヒットソングを聞かせていただき、会場はいきなりアンコールになるのでは?という位の拍手喝采でした。さすが。

二番手はAR三兄弟の長男さん。
AR=拡張現実、という言葉さえ初めて聞いたので、目の前で起きている事が手品にしか思えなくて参った。
だってなんか白黒のマークをカメラで映すと、そこからキャラクターが飛び出てきたり、映像出てきたりするんですよ?漢字映したら、それにちなんだ音がするんですよ?「朝」だったら鶏の声。それに「娘」という文字を足したらモー娘。の映像。銀河鉄道999の列車が雑誌から飛び出てきたりメーテルがしゃべり出したり。。なんかイメージを可視化するとかなんとかさらっと言ってましたが、何故そんなことが出来るのか!なんか火の鳥の未来編に出てくるような、バックトゥーザフューチャー2に出てくるようなウソみたいだった世界がホントに近づいて来てるんだな。全然ついていけませんが。
AR三兄弟の作品はアイドルのCMにも使われていたり、NHKでドキュメンタリー番組やる予定だったりとなんか話題になってるようです。今は小林幸子さんの衣装をARで拡張するという企画を通すべく頑張ってるようです。今年の紅白、ひょっとするとAR三兄弟×小林幸子のコラボが観れるかもしれません。

そしてお次は、山下陽光さん!
色々やってる方ですが、私が知ってる山下さんは高円寺のシランプリという古着屋の店主。素人の乱の一員だったり、広島市現代美術館のグループ展でパイの実を飾ったりという活動は聞いてはいても、実際になんかやってる姿を観るのは今回が初めて。
私はまたてっきり修悦体の話でもすんのかな~、なんて思っていたんですが、全然それよりヤバイ話でした。ある事情により具体的には何もいえませんが、とにかくヤバ面白かったです!wwwいや~思い込みって大切だよね!
おもむろに舞台を散らかしながら、落ち着きなく動き回って、完全に挙動不審でしたが、やっぱりこの方好きだわー、とおもっくそ笑いながら思いました。また高円寺のシランプリにふらっと遊びに行かせてもらお。

最後は、サンキュータツオさん!
この方も名前しか聞いたことなく、ネタを観るのは初めて。
でもネタというのか何なのか。どうも言語学的見地からお笑いを真面目に研究しているようで、お笑いのスタイルを「会話の内容ずらし系」だの「会話の公準違反系(?)」だの「キャラクター収束系」だのと実践を交えて(実践は別の人)解き明かしていた。その熱意がもう可笑しくてしょうがないんだけど、普通になるほど~と思うところもあった。会話の内容ずらし系の代表はアンタッチャブル。そこからツッコミにひねりを入れたのが、おぎやはぎ。会話の公準違反系はブラックマヨネーズ、キャラクター収束系はオードリー春日、だったかな。
サンキュータツオさんの詳細なデータによると、笑いを生み出す効率が革命的にいいのは、のいるこいる師匠らしいです。
最後には山下さんとM1出場したときのネタで漫才披露!理論的には可能だが、まだあまり使われていない漫才パターン、とのことでした。ドカンドカンうけてたのにM1は予選敗退。やっぱり見た目ですかね~、なんて言いつつイベントも大盛り上がりで終了。

ホント盛りだくさんで、始終笑って、かつ投げ銭という素晴しいイベントだった。
皆目のつけどころが面白すぎる!角度が違うね。
そしてそれを人に面白く伝えれるところがまた芸達者。すばらしーよ。


帰宅したらちょうどドミューンで根本敬さんがDJしていた。
これがまた超ヤバくて、昨日のもつ鍋の残り汁で作った雑炊食べながら聴いた。

ビールが、非常にうまい!
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by nicolaus_92 | 2010-12-14 00:46 | おすすめ
渋谷で初めて行く場所は、大体まっすぐたどり着けない。
出口間違えたり、道間違えたり、行きすぎたり・・・。
宮下公園行くのに2時間近く駅付近を彷徨ったこともある。
気がついたら原宿まで来ちゃったみたいな事もある。

今日も渋谷クアトロ目指して迷うことなど想定外の開演ギリギリに渋谷に着いて、案の定迷った。
なんかどこも似てません?渋谷の街って…。
20分遅刻した上にクアトロ内でも入り口が分からなくて迷いかけた。都会、こわい。

今日は二階堂和美ワンマン!
来週末の広島クアトロライブを観る予定の人はネタバレになるので、読まない方がいいです!
ホームでしっかり楽しんでください。

二階堂さんのライブをクアトロレベルの箱で観るのは初めてでまず人の多さにびっくり!今までは映画館とかカフェとかお寺でのライブだったので。。
なんかホント愛されてるなぁ~~、と思って気持ちがほっこりします。
そしてそれも納得の愛らしさ、面白さ、人間的な魅力満載!で観てて本当に楽しかった。

今回は新曲を中心にということで、演歌3部作を披露。
演歌をこんなにオシャレに歌うシンガーはそういないと思います。
ジャジーな演歌!演歌界の新境地!
ニューアルバムが楽しみです。

そしてライブの盛り上がりソング「あなたと歩くの」。
これを聴いた途端に嬉しくて涙が出た。
気分が盛り上がって、「いてもたってもいられないわ」も歌ってくれた。

平和音楽祭で歌ったというヒロシマをテーマにした曲も良かった。
一度ニカさんが舞台を去って、演奏隊の安定した音楽を聴きながら「どんな登場すんのかなー」
と思っていたら、自分の立ってた出入り口付近からイキナリ阿波踊りの踊り子が!
続いてニカさんも「ヤットサー!」「ヤットヤットー!」という掛け声と共に登場!
高円寺のみどり連の方々による出張阿波踊り。ニカさん超楽しそうで、観てるこっちも超楽しくて、もっと前で観てたらわやくそに踊ってただろな。

アンコールには、最近お亡くなりになったお友達の歌をカバー。
福岡のふじいよしえさんの歌です。私は名前しか知らないけど、親しい人からふじいさんへの想いを聞いた事もあり、なんだか人事のように思えなかった。私も会った事もないふじいさんを想いながら聴いた。誰かを想って歌う歌は、強いね。
そして、くるりのカバー「宿はなし」。嬉しい展開!
そして「ショッピングブル」で終了、と思ったら。
2回目のアンコールもありました!
トシちゃんの「ハッとしてgood!」をこれまたオシャレにポップに歌い上げていた。
歌う人が変わると聞こえ方も変わるよね。

遅刻は痛手だったけど、本当に楽しいライブでした!
ニカさんライブは大体感動して涙が溢れてしまいます。
声だったり、歌詞だったり、優しくて面白いトークだったり。

広島はホームだからきっともっと楽しいと思う!
うらやまし~~。

帰りに「青い部屋」行こうとして、やっぱり軽く迷いかけました。
行く必要ない事が分かって結局行かなかったけど。


今週から年末にかけてちょっとあわただしい様子。
忘年会も色々。しわす~
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by nicolaus_92 | 2010-12-13 01:18 | おすすめ