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8日目・・・て映画があったなそういえば。

東北関東大震災から8日が経った。

今までは遠くで災害が起きても、痛ましいニュースを見るその時だけ「可哀想だな」と同情し、救出劇を見るそのときだけ「よく頑張った!」と感動し、それ以外の時間はそんなことも忘れ、ただ日々の生活があるだけだった。

今回は明らかに違う。
地震のとき東京のビルの12Fにいて、感じた揺れの大きさも恐怖も今まで味わったことのないものだったことももちろんだけど、その後何度もみる津波の映像、被災地の悲惨な状況、原発の事故。。
大変なことが起こってる。余震がくる度に恐怖が襲うし、ニュースを見続けていると気分が落ち込む一方だし、会社に行ってもこの状況を受けて様々な対策がとられていて不安がつきまとう。

いやいやでも。
被災地で今も救助を待ち物資がない中で必死で耐えている沢山の人を思えば、自分の今の状況は屁でもないはず。出来る限りの節電を心がけ、出来る範囲で義援金を用意し、あとは日々の生活を粛々と送る。自分の仕事をバリバリする。こんな時だからこそ冷静に冷静に。

という考えもやっぱり甘くて。
3~4日経つと一人で家にいるのが耐えられなくなった。

友達に電話して二駅先まで自転車飛ばして泊めてもらった。その子の家は一軒家で、1Fを共同アトリエに2Fを住居にしていてとても広い。もう一人友達がいて3人で川の字になって寝た。色々話したらちょっと回復。
次の日さらに別の友達から「飲みに行こう」とお誘いがあり、高円寺駅近くの四文屋でホルモンをがつがつ食べた。頼みまくる友達「レバ刺し四本、いや、六本で!」思わず笑った。
次の日はとても寒かった。何気なく皆暖房をつける。寒いから。一気に電気が足りなくなって大規模停電の恐れから会社も一斉に早退。また友達の一軒家にお邪魔してカレー食べてロウソクの灯で深夜までお酒飲む(停電にはなってないけど)。その日も余震が来て机の下に3人でもぐってみた。背中をさすりあって笑いあってまた酒飲んで。色んな話をして夜更かししたら見事に遅刻した。いやそのつもりで寝たからあれは計画遅刻だったんだけど。トイレのドアが開かなくなるというプチ災難もあり、その日は午後出社。出張中の上司から「出来れば安全な広島へ帰ってほしい」と心配の電話があった。その優しさはすごく嬉しかったんだけど。今のところ帰るつもりもその必要もないと思ってる私は楽観的すぎるのかな?でも…。

地震から一週間たった18日金曜の夜。
渋谷クアトロで2日間開催された「勝手にEXNE」というチャリティーイベントに行った。マイクもエレキも使わずの生音、生楽器のライブ。手拍子が楽器と同じ位の大きさで鳴っていて音楽のひとつになってた。出演者もお客さんもすごく温かくて、今じゃなきゃ絶対味わえない優しい空間と音楽の力を感じることができた。スーパー元気もらえた。出演アーティストの方々に心から感謝。
「僕たちも歌いたかったんです。呼んでくれてありがとう」とキセル。「ただ寂しかったんです」と主催者のバンバンバザール福島さん。なんだかほっとした。

その行動は、生きるために本当に必要なことですか?
そんな極端な質問を投げかけられて、必要以上の自粛ムードが蔓延しているように思う。
私の家にはテレビがないからCMの「え~し~」を聞く機会がないのだけど、他のCMが「自粛」しているという事実がそういうムードに拍車をかけているんじゃないだろうか。そして行き場のない不安と物欲が「買占め」につながって…という悪循環になっているんじゃないだろうか。今だからこそ、広告の力で物欲を分散させるとか、いつも通りだから大丈夫だよと安心させるとかなんとか、知恵を絞ってほしい。
来週予定されていた会社の歓送会もこんな時だから…と「自粛」することになった。これは何のための自粛なんだろう。ただ「そんな気分じゃないよね」ってことなんじゃないのか?別に会社の飲み会を楽しみにしてたわけではないが、飲みに行けば最近閑古鳥が鳴いてる飲食店が少しでも潤うものを。このムードには本当に嫌気がさす。

私はここ一週間、やたら外食して美味しいもの食べたから家計がちょっと苦しいよ。
今日はちょっと外食を自粛して家でもつ鍋。久々に一人の夜だけど、気持ちは随分落ち着いてる。

広島の友達、家族へ 心配してくれて本当にありがとう。
東京の友達へ またお酒でも飲みにいきましょう。

3連休は4コマ漫画とアニメーションの制作!頑張る!
by nicolaus_92 | 2011-03-19 22:18