人気ブログランキング | 話題のタグを見る

高松でのこと①

<その1>
うどん県高松に行って来た。お目当ては大竹伸朗の3箇所での展示と洋服ブランドPOTTOのファッションショー。広島からの友人、高松在住の友人と久々の宴。すごく楽しくて、留めておきたい時間が沢山あった。つなげて書くとうんうん悩んですごく時間がかかるので、ここはヒカルさんの面白い事シリーズの形式で列挙していこうと思います!

<その2>
台風が近づいている中、飛行機で高松へ。羽田から1時間15分!近すぎて遠くへ来た気がしない。

<その3>
高松市美術館の大竹伸朗展「憶速」へ。記録のスピードと量、イメージを形にする技術、熱量はやっぱりすごい。娘さんや奥さんを描いたスケッチ集が何冊もあって、発表するために用意した作品じゃないものにぐっとくる。美術作家としてものすごく真面目である事がわかる。私は、好きな事に真面目な人が好きだ。

<その4>
その会場内で、素人の乱12号店の上に住んでた上田さんとまさかの遭遇!びっくり嬉しい!東京高円寺でいつも偶然会ってた人に、高松でも偶然会ってしまった。今は高知にいるらしい。ギリギリのところでまた繋がった感じで、とても嬉しかった。

<その5>
お昼になったので、とりあえずうどん食う。釜玉頼んだらお店の女の人に時間がかかると言われ、それでもいいです待ちますと言っても全然受け付けてもらえず、しょうがないから釜揚げうどんを注文。やな感じっと思ってたら「お姉さんの靴めっちゃ可愛い」と笑顔で話しかけられた。「天誅スニーカー」というブランドです、と言うとなんかウケてた。

<その6>
山POTTOSHOP高松のあるアート工房ベンガル島へ向かう。バングラデシュ人が絵を描いたり楽器作ったりしてる中で、山POTTOさんは洋服を作っている。ショーで使う服をちょろっと見せてもらってると、雨風が急に酷くなった。屋根は布だけの簡易的なものだし隙間から雨がんがん入ってくるし、すぐに全身ずぶぬれに。ずぶぬれついでに洋服や看板の避難を手伝ったら、山POTTOさんが着替えのTシャツをくれた。うう、、優しいなぁ。。
こんな過酷な状況の中で一ヶ月半も服作りしてたのか・・・。
高松でのこと①_d0164172_23343529.jpg


<その7>
雨で心折れそうだったけど、負けてたまるかとめおん号に乗って男木島を目指す。
船から見える男木島の風景は、魔女の宅急便に出てくる街みたいでいいね!
高松でのこと①_d0164172_2383190.jpg


<その8>
とりあえず昭和40年会の男木学校へ。会田誠とか小沢剛とか、校舎を使って各教室にインスタレーションがある。作品について解説すると長くなるので省略!
高松でのこと①_d0164172_23273644.jpg


<その9>
男木島はにゃん島でもある。
高松でのこと①_d0164172_2328351.jpg


<その10>
港へ向かって歩いていると島在住のおっちゃん二人にナンパされた。
世間話から、前から気になってた、芸術祭を島の人はどう思ってるのか?というのを聞いてみた。おっちゃんたちは、アンチ芸術祭だった。芸術目当ての人がずかずか島に入ってくるだけで、わしらには何の得もない、と。作品は何度か見に行ってみたけど、何が面白いのかわからない、と。

<その11>
一人は帰り、もう一人のおっちゃんが家に寄って行け、という。朝っぱらから飲み歩いてるから母ちゃんの機嫌が悪い。アンタが来てくれたら機嫌を誤魔化せる!って本当デスか?私おっちゃんの手土産になれますか?まぁ喉渇いてたので思い切ってお邪魔することにした。
母ちゃんは「またか…」という顔をして、アイスコーヒーを入れてくれた。聞くとやはり今までも道端で会った子に話しかけては家に招き、お茶出したり時には泊めてあげたりしているそうだ。以前泊めてあげたカップルが3年後子供を連れて挨拶に来たこともあるのよと、誇らしげに話していた。

<その12>
アンチ芸術祭になる気持ちはなんとなくわかる。芸術祭目当てに島巡りをしてる人のほとんどは、名立たる芸術家の作品をいかに沢山、効率よく見るかって事ばかりになってる気がする。そんな人達の足を止め家へと招くっていうのは、ここは俺たちが暮らしてる町だと忘れてくれるな、というおっちゃんのささやかな抵抗ではないかな。考えすぎかな。

<その13>
アートの奢りを捨てない限りアートで町づくりは出来ない。

<その14>
夫婦共、島内の作品には一切興味ない感じだったが、一つだけ良かったと言う作品があった。港からちょっと離れた場所にあり、出航まで残り30分。諦めるしかないと思ったその時、「原付貸したるから行ってこい!あれは見といた方がええ!」とおっちゃん!まじか!!
4年半ぶりに原付乗って、男木島の海岸沿いの道を飛ばす。めちゃくちゃ楽しい!しかもノーヘル。すれ違うバイクも皆ノーヘル。いい島だ。そうして島から突き出た堤防に、「歩く方舟」と題されたオブジェが瀬戸内海を背に佇んでいるのが見えた。

<その15>
高松でのこと①_d0164172_20192914.jpg


<その16>
おっちゃん、本当にありがとう。爽やかな気持ちで女木島へ向かう事が出来たよ。

<その17>
夜の女根(大竹伸朗の芸術祭出品作品)を観るために、女木島での滞在は3時間あるので、とりあえず島をぶらつく。海岸付近はキャンプ場や宿泊所、海の家みたいなのが並んでて人が住んでる気配がない。店もほとんどない。無口な島。なんか秘めた島って感じがする。
高松でのこと①_d0164172_2035828.jpg

高松でのこと①_d0164172_20354435.jpg

高松でのこと①_d0164172_20361327.jpg


<その18>
女根を観る。徐々にネオンが濃くなる最高のロケーション。湿った空気がまたエロティック。美しい作品だと思った。とにかく時間があるので女根の前で居眠りしたり、本読んだりして過ごす。
空が完全に夜に変わった。
高松でのこと①_d0164172_18444473.jpg



<その19>
☆を取りにゆく。
高松でのこと①_d0164172_20475923.jpg


<その20>
再び女根。
めっちゃパンクでこりゃびっくりやー
高松でのこと①_d0164172_20485814.jpg

大竹伸朗×ヤマタカEYEのドンケデリコって本に載ってた4コマおもろかった。

<その21>
22時。高松のホテルに戻る。広島から来たあゆ、かおりんさんと合流し、飲み屋を探しに。台風が心配だったので予定より早く来てくれたのだ。しるの店おふくろというお店に入り、30分もしないうちにあゆが「もうこれで旅が終わってもいい!」とほくほく笑顔で言った。それ位総菜も汁ものも美味しくて、人もあったかい、良い店だったー。つもる話をしつつ、明日食べるうどん会議をし、ぽっくり就寝。

<その22>
やっと一日目終了。。結局めちゃ時間かかってるやん!
高松でのこと②につづきます。
by nicolaus_92 | 2013-09-02 00:23