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はらっぱ祭りでも、神保町古本まつりでも、チャランケでも赤旗でも高円寺フェスでもない、私の連休。

その1

家からチャリで10分の距離にある、いわさきちひろ美術館、行ってきた。いわさきちひろ×佐藤卓×二人組工作所。
二人組工作所は展示用什器を担当していて、表に名前は出てこないけど、有難くも作っている方々の事を知っているので、観る楽しみが一つ増えた感じ。
佐藤卓の、かっこいいとか、かわいいとかだけがデザインじゃなく、目立たなくて良いデザインもあるって言葉は、二人組工作所の作る什器にも通じる言葉で、ああ同じ志を持った人だからこそ、このコラボが実現しているのだなぁと一人納得。
いわさきちひろの作品を佐藤卓が活かして、そのかたまりを二人組工作所の什器が活かす。なんか、ごく自然なことなのだけど、当たり前のことなのだけど、それぞれの丁寧さが伝わって心地良い空間でした。
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その2

新宿IRAで開催中の、マレーシアの版画コレクティブ「パンクロック・スゥラップ(Pangrok Sulap)」版画ポスター展を観てきた。
世界遺産でもあるキナバル山の麓、のどかな風景の中で、パンク好きが集まり、共同で木版画製作をして、地元マーケットでTシャツを売ったりしてるらしい。

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作品、凄く良かった。線や文字が踊ってるようにのびやかで、良い意味で力が抜けてる。テーマは 環境や労働、教育などの社会問題が多いんだけど、どこか牧歌的。地元ネタを絡めてて、キナバル山や猪肉のBBQや田畑や牛が描かれているからか。
オープニングイベントで、実際にパンクロック・スゥラップを取材した方のトークもあり、彼らの暮らす環境を写真で観ることができた。
けっこう田舎で、何故彼らはクアラルンプールのような都会ではなく、この場所にとどまり活動しているのか不思議だ、という話が出て、日本でも今、地方の若者から発信されるカルチャーが沢山ある(増えてきてる?)状況と似ているのかな、と思った。
これってやっぱりインターネットの発達が影響してるのかな。大体どこにいても情報が手に入るし、発信も出来るし、物も買える。それにLCCがあれば何処に行くにも割と安い。それなら家賃も安く自然にも恵まれた地方で、大好きな地元で生活しようという感覚は、当然起きると思う。世界的にそういう流れがあるのかも。都会の良さはまた別にあるけどね。

いつか、パンクロック・スゥラップの皆と一緒に共同制作できたら、最高だな〜。
その場にいたA3BCのメンバーと夢を馳せ、カオスフーズのカレーを頬張る。
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その3

連休中日は彫りデイ!摺りデイ!
9日になんとかBARでやるA3BC木版画バー&展示即売会に向けて、Tシャツやらトートバッグやらパッチやらをせっせと作る。
今、木版画制作が楽しくて仕方がない。集中して彫ってる時間や摺る時にインクを乗せる瞬間が好き。
9日は、仙台で展示したデビュー作も飾るので、沢山の人に観てほしい。
ぜひ!お待ちしております。
摺りあがった新作Tシャツ!
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その4

連休最終日は、青山「月見ル君思フ」にライブを観に行った。
台湾で出会ったアーティスト、Skip Skip Ben Benと、透明雑誌のボーカルモンキーの、ソロライブ。
心地良い声と音だった。とても良かった。二人ともMCが辿々しい日本語でかわいいんだ。
まったり連休の最後を締めくくる。
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お祭り全然行けなかったけど、よしとしよう!
# by nicolaus_92 | 2014-11-04 19:26
すっかり秋!!

10月の4コマ漫画をお送りします。

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「声の届くところ、思いのあるところ」
↑8月19日にあったAPIA40でのタテタカコさんとゴトウイズミさんの2マンのタイトル。
タテさんのライブを観るのは2回目で、どちらもイズミさんと一緒で、2人はすごく仲良しで、私も2人が大好きなので、私にとって、そこは嬉しくてあたたかくて優しい空間になる。この日のライブも本当に素晴らしかった。思いがあって、声が届く。声があって思いが届く。歌ってええな〜〜、としみじみ。


タテさんの歌。辛いとき、ずっと聴いてた。
特にこの2曲は何度も何度も聴いて、口ずさんで、そうだ、そうだと。





ありがとう。
# by nicolaus_92 | 2014-10-25 13:37 | 4コマ漫画
まだ9月だというに、もうすっかり秋の空気。
最近は、セミの声より鈴虫の声が聴こえる。

9月の4コマ漫画だよ。

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親しい人の友人が亡くなった。
落ち込んでいる彼は、「生きる事に何の意味もない。早く死にたい。」と言った。
そりゃそうだ。生きる事に意味なんてない。
ただ生きてるうちは、精一杯生きるだけ。
喜び、楽しみ、悲しみ、憎しみ、憤り、妬み、慈しみ、色んな感情と共に生きるだけ。
人間は複雑な生き物だ。生きる意味なんて考える程に、複雑だ。
でも自分が人間である以上、そういう複雑な感情を大切に、生きるしかないのだと思う。
いいじゃないかそれで。「死」はいつか訪れるのだ。
# by nicolaus_92 | 2014-09-24 17:44 | 4コマ漫画
7月1日に、集団的自衛権の行使容認を閣議決定した現政府。
「解釈」というものすごく曖昧で乱暴なやり方で。
人生は「解釈」によって、ドキドキ、ハラハラ、ワクワク、オロオロ、ドギマギするのが醍醐味だけど、そういう個人的なもんを、政治に持ち込むなよ。迷惑だよ。何の為の憲法だよ。
って事で描いた、8月の4コマ。

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# by nicolaus_92 | 2014-08-07 00:11 | 4コマ漫画
ついに8月になってしまいました!
あわあわ・・・
今更ですが、7月の4コマ漫画を紹介します。

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インドネシアのパンクバンド、マージナルのマイクとボブは、「タリンバビ」という生活共同体を作っていて、孤児のパンクスを無償で受け入れ、ウクレレや木版画の技術を教えたりしている。ウクレレは子供でも手軽に弾け、路上パフォーマンスでお金を稼ぐ事が出来る。マイクは木版画家として生計を立てているので、その技術も惜しみなく子供たちに教え、収入源となるマージナルのグッズ(CD、Tシャツ、ステッカー、バッジなど)のアートワークも一緒に作る。

彼らにとっては音楽も木版画も余暇を楽しむ為のものではなく、生きる術だ。
国民の多くが貧困の中にあり、インフラが整備されず、劣悪な環境下で生きていくしかない人々も沢山いる。権力によって暴力によって支配され、反体制を叫ぶ理由がありすぎるインドネシア。
パンクってよく分かんないけど、彼らにはそれが必要だった、というのは映画「マージナルジャカルタパンク」を観て、痛いほど伝わってきた。声を上げないと死んでしまうのだ。
命を守りたいというのが根底にあるパンクは、すごく優しくて、強いなぁと思った。


そんなマージナルの活動に影響されてか、実は最近木版画にハマってます。
民衆運動と木版画って昔から縁があるようで、マージナル然り、東南アジア圏で今、木版画がアツイ!らしい。
それを受け、素人の乱12号店の主、上岡さんが開いた「革命的木版画ワークショップ」に参加したのをきっかけに、材料まで揃えて、自宅でも摺れるようになってきています。

デビュー作「ハナチョウチン革命」Tシャツ!
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こないだ初めて多色木版にも挑戦!
思っていたよりずっと大変だったけど、摺った時の達成感は単色よりもひとしおです。
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色違い3色摺り!
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布に摺るなら、シルクスクリーンの方が楽っちゃ楽だけど、木版の平坦じゃない感じ、彫り跡が残る感じがグッとくる。おかげで色々やりたい事が増えちゃって大変です。
次回の「ニコニコ海峡酒場」でお披露目出来たらいいなぁと思うチョリます。

そして、ついに!
こんなものが始動したらしい!

迫り来る暗黒の世界に『刀』を握りしめ、平和と自由を彫りだす版画集団
『A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ』

うわぉ・・・上岡さん、本気だ・・・!
もちろん、参加予定!

アツイ夏が幕を開ける!!!
# by nicolaus_92 | 2014-08-02 17:25 | 4コマ漫画